ルパン三世グリーンvsレッド

ナベシンも含めた自称ルパンだらけの大運動会は、007カジノロワイヤルを見ている気分で見てないとかなり頭が混乱します
動画のクオリティが非常に高く、カリ城の曲やフィアットのカーアクションは最高なのだが
いかんせん脚本と声優がアレすぎる
自称ルパンたちの大根なのに頭を抱えていたら、本家の方ももうお年を召したのかかなり精彩に欠ける演技で、正直「もうゴールしていいよ」といいたくなってしまった。ドラえもんの声優総取っ替えは個人的には喜ばしいものと受け止められないのだが、老骨に鞭打っていつゴールしてもおかしくないようなご老人たちに芝居させるのもどうなんだろうか。なんか声からしてやる気の無さが伺えてきて悲しいものがこみ上げてきた。


宮崎駿がルパンの赤ジャケの話がきたときに「自分の中ではルパンはもう終わっている(緑とカリ城で終了)」といって話を断り、
引き受けた二話ではかたくなにジャケットを着させなかった気分が始めてわかった気がする
赤ジャケ最終話「さらば愛しきルパンよ」でも偽ルパンが登場しているが、アレを拡大解釈した感じなのだろうか
どうせならもっとサイコなやつが出てきて自分が本物になるためにルパンを殺してなりきろうとする…ぐらいまでいってほしかった。自称ルパンは全員底が浅くてせいぜい自己顕示欲の高いコスプレイヤーレベルで、ルパンオフでもやってる温さである
しかもアレだけのことをしておいて結局結末は投げっぱなしなので、この作品以降、もうルパンはアルセーヌルパンの血統である必要もなく
物語の連続性が途絶えてしまった
この話の最後に残ったルパンは昨日までのルパンでないかもしれない
銭形も藤子も次元や五右衛門ですら、ルパンらしいやつであれば誰もいいや…的態度を示すに至ってはあきれるばかりである
ルパン一味っていわれてた割には覚めていらっしゃる
山田康雄が死んだ時点でテレビ特番のルパン三世は全部偽物…という脚本家のシニカルな演出なのかもしれないけど
40周年記念というよりもシリーズにとどめを刺した…という感じ


…と、まあネガティブな意見しか出てこないのだが、宮崎駿がどこぞのインタビューで緑ジャケのルパンは70年代をがむしゃらでハチャメチャに生きた人物であって、豊かになった80年代には不必要なキャラだ…とかそんなこといってたこと考えると
世界中のあらゆるものを盗み尽くして欲望も消え失せたオリジナルよりも、自分こそルパンになろうとして精一杯背伸びしている偽物の方が生き生きしていていい…ともいえるのかもしれないのだが
声優の下手さだけは弁護のしようも好意的解釈の使用も無いのだけど