派遣よりひどいのは漫画家の待遇なんじゃね?

秋葉原事件で派遣の待遇が問題となっているようです。
ある程度の知識があれば、派遣先が契約解除を申し出ても、労働者はいくらかの抵抗は出来る訳です。
派遣労働者であれば最低限知っていてしかるべきなのですが、労働基準法をいくら持ち出したところで相手にされないので泣き寝入りかな?
そんな時は労働基準監督省に泣きつくか、直訴するといって最低限の退職金はぶんどりたいものです。


まず、会社側から契約解除を申し出た場合は、会社都合による解雇なので雇用保険に加入していれば待機期間無しにお金が支給されます。
会社側は会社都合による解雇をすると心証が悪いのであらゆる手を使って自己都合による退職扱いさせようとするのでうっかり退職届なんて出さないようにしましょう。また、雇用保険に加入させてくれなくともさかのぼって2年までは加入可能なので、退職前に二年分まとめて支払えば「雇用保険に加入していた」ことに出来ますのであきらめないように。
また、解雇を宣言されてから実際の解雇までの期間が一か月未満の場合は、一ヶ月分の給与相当額が貰えるハズなのでもらえたらめっけ物とおもってごねるのもアリです。私が前につとめていた会社のアルバイトも無断欠勤で首になったのですが、急な解雇だと逆切れして労働基準監督省に泣きついたあげく一ヶ月分の給与をタダもらって去っていきました。
どうせ辞めるのだから人間関係や心証を気にせず暴れるだけ暴れたらいいのです。
まあそのおかげで残された人たちは全員今までなあなあだった労働契約をしっかり書面で結ぶ羽目になりましたけど。


また、解雇された場合の社宅の扱いに関しては居住権を主張して居座るなり移転用の費用を請求する事も不可能ではないはずです
携帯持っているんだったらそのぐらい検索するかハローワークにでも相談に行けばいいのにねえ


それはそうと、労働基準法何知らぬ顔という派遣業界よりさらにブラックなのが漫画家なのではないのか…とそれが言いたかったわけです。
喰うためなら何も漫画家やる必要は無い訳です。たいていの新人漫画家よりもアルバイトの方が収入はある訳です。
そんな状況で漫画家を志すのはやっぱり漫画を描きたいから…で、それ故に
「描きたいんだったら言う通りにしろ、漫画家になりたい人は幾らでも居るんだから言う事聞かない奴はいらないよ」と言われれば交渉なんて出来ないよな〜
そこら編まかりなりにも別の派遣会社と契約するとか別の就職先探せる労働者と比較しても立場が低い訳です。


集英社は囲い込みをする代わりに連載期間が終了しても契約期間中は作家に給与を支給しているので最低限の生活は保証され、その間新連載用のネーム描いて準備してたりするようですが、ほかの作家やフリーは雀の涙の原稿料だけで印税が入ってこなければ本当にもうスクリーントーン買う金にも困るような生活を送っている模様(アシ代が赤字)。出版社と契約結んだら連載終了しても最低限の収入は保証してもらわないとマジでヤバいって。
連載が終了して無職になった翌年に昨年度の収入をもとに都民税の通知が来て「いま無職なのにこんな金はらえね〜」といって自己破産した作家もいたようですし。
こうなってくるとせめてトキワ荘ではありませんが相互扶助的な施設を作る必要があるかも知れません。トーンはり、ベタなどを手伝い合うみたいな…
住む場所と水道光熱費だけでも確保されてればアシの掛け持ちしながら持ち込み原稿描くぐらいは出来るのではないでしょうか?


理想を言えば一階は文具店、飲食店を兼ねた漫画喫茶を作り
個室のほかに作画用個室をもうけてスキャナーとトレス台などの最低限の道具を容易しておく。漫画のほかにも作画資料用の本と著作権フリー素材集を完備。店員は無職の漫画家。
有料でアシスタントもしてくれるし、撮影スペースと銃や衣装などの小道具もおいてありモデル事務所に連絡すればすぐに撮影会が可能。
喫茶スペースでは打ち合わせもできるという、漫画喫茶ならぬ漫画家喫茶を神保町とかに作ってですね…
コミケ直前の慌ただしい同人作家を客にして一儲けしようと…そんなまあ無駄な妄想を思い描く訳です。
TRPG喫茶が存在するぐらいだから、ニッチながら固定客だけで生活は出来そうだけどなあ。