転職の自由があるように作家もよい境遇を求めて出版社を渡り歩きたい

キング、キャプテン、アッパーズ月ジャン、ヤンサンと消えていく雑誌の中からいい作品は他誌に移って復活もあったわけですし、ブラックジャックによろしくの様に連載中の作品が別の出版社に異動する例もあるのですから、いっそドラフト会議でもトレードでもFA宣言でもなんでもしてくれればいいですよ。
日本の漫画市場では一軍クラスの作家はプロスポーツ選手より稼いでいる場合もあるわけで(メジャーリーグ年棒ほどは無理にしても)



今年は小畑健がFA宣言した。どこに雑誌に行くのか…とかになれば、いろんな意味で漫画界は活気付きます。巨人のように金にもの言わせて一流作家集めた雑誌も読んでみたい訳です。読者としてはどの雑誌を読むか…でなく、誰の漫画を読むかしか気にしてないわけなので、単行本さえ出版してくれればマガジンでもサンデーでもいいんです。もちろん異動のときにはライセンスを引っさげてね。

特に大手出版社の問題として人事異動が激しく、担当が数年で変わる。しかも漫画の編集になりたい人が配属される訳ではなく、漫画編集を馬鹿にしている人でも配属される。また少年漫画を担当していた人が突然少女漫画に異動したり、編集とは別の版権業務や販売に行くこともあるので漫画編集のスペシャリスト育ちにくい環境というのはそもそもある訳です。

私が知っている元編集者は誰でも知っているような人気作品をいくつか担当してたのですが、それにも関わらず漫画とは全く違う部署に異動になり、自分は漫画編集がしたいのだと言ってものすごい年収を捨てて小さな出版社に旅立っていきました。



漫画家よりもプロの編集者を育成する方が急務かも知れません。絵のうまい人はそれこそたくさん居るのですから。

(そうなるとマガジンみたいに絵のうまくてそつのないストーリーラインでなんか代わり映えの無い漫画ばかりになってしまうのですが…)

アニメ業界も絵の描ける人以上に脚本や監督をこなせる人材が不足しているようですし、売れるからと雑誌やアニメの本数を増やして全体が劣化していけば業界自体がすかすかのスポンジになって何かの拍子につぶれてしまうかも知れません。

過去の名作コンテンツの版権で食いつなげている今のうちに次の50年の手を打たないとマジでヤバいって


まずはルームシェア

編集者版劇画村塾の設立でしょうか



漫画描いてさえくれるならパトロンになりたい作家は幾人も居る訳でして…ニコニコしてないで先生仕事してください