中野晴行「まんが王国の興亡」を読む:たけくまメモ

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メジャー週刊少年誌の世界から1983年を最後に「読み切り短編」がほぼ消えてしまった、という驚くべき事実があります。

たしかに週刊誌に読み切り短編が乗らなくなった。新人賞の入賞作は見るけど、アレって短編と言うより連載に向けての様子見っぽいし、ベテラン作家の読み切りや短編集なんて本当に無くなったね。昔は凄い面白い読み入りでいつ単行本になるかわからない作品はいちいち切り抜いて保存していたけど、いまはソレをやる必要も無いぐらい短編が無いね。
ジャンプだとうすた京介がたまに読み切り描くけど…ギャク漫画メインかと思いきや結構面白いドラマを見せてくれるので新しい引き出しを用意するという意味でも読み切りは欲しいねえ。
いま個人的に単行本にしてほしい短編は…
うすた京介「ショルダータックル ヤスザキマン」
平野耕太の逮捕された殺人犯を警察署を襲撃してぶち殺す殺し屋の話(タイトル失念)
バンドー(作家不明、ヤンジャンで二回読み切り。モーゼルミリタリーを使う拳銃家業の男がガンインストラクターをする話)
伊藤悠ウルトラジャンプで読み切り描いた隠し武器を使う古武術の達人の青年将校がクーデターを目論み、鎮圧側の同門と戦う話(大掃除のときうっかり切り抜く前に捨ててしまった)
とか、もしかしたらどこかに収録されているかもしれないけど…


こういった読み切りの凄い奴に出会えるのも雑誌の面白さの一つである。一時期のアフタヌーンは読み切りが多くて楽しかった。
赤丸ジャンプみたいに別冊になってしまうとちょっとちょっとちがうんだよな〜


エロ漫画雑誌の場合は逆に一期一会すぎて困る。